旧細川刑部邸 Vol.2

茶室 『観川亭』
観川亭は三畳台目で床は半室床です。右には太鼓張りの道庵囲い風の火灯口があります。ここの材木は、杉の小材ながら木目がすべて揃った四弁造りで大変凝っています。興増公の文人好みがうかがえます。
隣室は書斎で、一間床があり、床柱はイスノキ(サルホホ)の古木です。ここにも円窓ノ御間と同じ竹を組んだ破れ窓風の吉野窓があります。


御台所
刑部邸には格式からも多数の使用人がおり、当主とその家族のため料理や身の回りの世話をしました。玄関に近い執事(家令)の御役ノ間と南端の御裏方頭ノ間だけが畳敷きで、あとは板張りか薄べり敷き(畳表)でした。二階は表が男衆、裏は女衆が起居しました。

井戸 御宝蔵
熊本城
